長崎海鮮の流儀

2022.11.01

THEナガサキ飯、な特集

楽しみ方千差万別。

自由自在な長崎流海鮮料理。

四方が海で囲まれた長崎は、その類まれなる土地の特性から、漁獲量トップクラス、魚種に至っては日本一を誇る全国屈指の水産県です。多種多様な魚介を水揚げされてすぐに仕入れることができるとあって、街中のお店にはさまざまな料理が誕生。和食やイタリアンなど実にバリエーション豊かで、同じ食材でも様々な角度から楽しめます。

魚〇亜紗

うおまるあさ

「長崎で魚を食べるなら亜紗」と地元住民に言わしめるほど厚い信頼を得る亜紗グループが、長崎の食を発信する「長崎街道かもめ市場」に出店し、注目を集めたのがこちらの海鮮丼専門店〈魚〇亜紗〉です。日本一さしみがおいしいまちを目指す「さしみシティ」プロジェクトのメンバーでもあり、地元の食文化を発信しています。
お店ではマグロやブリ、イカ、エビなどの魚介がたっぷりと盛り付けられた「特選海鮮丼」を代表するように、魚種が日本一を誇る水産県長崎ならではのメニューを楽しむことができます。地元で水揚げされたばかりの魚介はどれも新鮮で、コリコリとした食感。新鮮な魚介がすぐに手に入る長崎ならではの贅沢な味わいです。

海鮮炙り屋いぶき地

かいせんあぶりや　いぶきち

　長崎の酒と食をテーマに展開する居酒屋グループ「いぶき地」の長崎駅前店では、「炙り」をコンセプトにした魚料理をいただけます。看板メニューの魚串は、地元で水揚げされた新鮮な魚介を串焼にした逸品。バラエティ豊富な季節の味をいただくことができます。さらにもう一つの看板メニューが、藁焼き。カウンターの目の前で焼きあげてくれるので、そのライブ感も楽しいメニューです。藁で焼き上げることで、魚介の旨みがギュッと凝縮されており、特有の芳ばしい香りを堪能できます。どちらも思わずお酒が欲しくなる味わい。長崎駅の「長崎街道かもめ市場」にありアクセス良好で、酒と肴をいただくのにオススメなお店です。

長崎イタリアンBaBaRistorante×食酒場ばばる

ながさきいたりあんばばりすとらんて×しょくさかばばばる

「イタリアン」は、その土地ごとの風土や食材の特性を大切にする料理。グルメなお店が軒を連ねる激戦区浜口エリアで、人気を呼ぶこちらのイタリアン＆居酒屋なら、そのおいしさを存分に感じることができる。なぜなら、食材を生産者から直接仕入れ、市場ではあまり出回らない食材を発掘。その食材にあった調理法で一皿に仕立て上げお客へと届けているから。豪快に食材を盛り付けた皿からは、食材の香りや味をダイレクトに感じ取ることができます、また料理はどれもお酒の進む味わい。ワインはもちろん日本酒などバラエティ豊富に用意してあるので、イタリアンとのペアリングも楽しめます。

和食ほりた

わしょくほりた

素材の持ち味を最大限に活かした正統派の和食料理で評判のお店〈ほりた〉。京都で研鑽を重ねた店主の腕前はミシュラン一つ星を獲得するほど。あくまでも食材を主役とし、「料理人のエゴをお皿にのせない」引き算の料理でもてなしてくれます。たとえば取材時で登場した「鯖寿司」は、鯖を3日間寝かせ、旨みだけを残した一品。香りも豊かで、実に滋味深い料理に仕立ててます。ほかにも、店主が早朝から市場や直売所で仕入れてきた季節の魚介が登場。一つひとつの料理にあった器に、美しく盛り付けられており、サーブされるごとに心が躍ります。長崎の海が届ける季節の味を存分に感じられるお店です。

とんぼ

江戸時代・出島があったことから鯨食文化が発達した長崎。鯨肉の消費量は日本一とも言われ、結婚式やお正月などのハレの日で親しまれているのはもちろん、長崎くんちなどの祭り行事でも登場し、地元住民の暮らしに深く密着しています。ここ〈鯨料理割烹　とんぼ〉は鯨料理専門店〈くらさき〉が営んでいるお店で、長崎の鯨食文化に触れるにはうってつけのお店です。品揃えは、一品料理からコース料理までバリエーション豊か。中でも最高級品であり一頭からわずかしかとれない希少部位「鹿の子」は、他のお店では滅多にお目にかかれない一品で、地元住民にも評判です。カウンターであれば豊富な知識と技術を持った職人さんに、鯨の事をお伺いしながら料理を食べられます。鯨料理にあう県産酒も取り揃えているので、一緒に頼んで鯨とお酒の味に酔いしれて。